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【あらた】長期発行体,債券新規:BBB /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 16d0182

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16- D- 0182 201 6 年 6 月 2 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

株式会社あ

(証券コード:2733)

【新規】

長期発行体格付 BBB+ 格付の見通し 安定的

債券格付 BBB+

■ 格付事由

(1) 日用雑貨品卸売業界で PA L T A Cに次ぐ第 2 位で、3 位以下の地域卸を大きく引き離している。北海道から 九州まで対応可能な営業、物流、情報ネットワークを有する。事業基盤は強固であり、国内外のメーカー 約 1, 300 社、ドラッグストア、ホームセンター、GMS、食品スーパーなどの小売業者約5, 300 社と取引を 持つ。化粧品、洗剤、紙製品、家庭用品、ペットフードなど約 14 万アイテムを手掛け、紙製品とペット フードの取り扱いでは国内トップ。また、大手小売業者の大半と取引があり、出店意欲が旺盛な成長企業 との取引拡大も図れている。

(2) 当社の収益は安定しており、10/ 3 期以降は経常利益で 40 億円前後を確保してきた。15/ 3 期は主要仕入先 の破綻の影響などにより減益となったが、16/ 3 期は同影響がなくなったこともあり増益となった。中期 的に上位販売先の積極的な出店に伴う売上増加や企業別採算管理の徹底、受託物流業務の損益改善、間接 業務の効率化などにより、増益基調で推移するとみている。財務面では有利子負債がやや多いが、安定し た資本蓄積によりネット DE R などが徐々に改善している。大型の設備投資の一巡により、当面、多額の 設備投資は見込まれず、堅実な財務運営方針の下で財務改善が緩やかに進むと考えている。以上を総合的 に勘案し、長期発行体格付を「BBB+」、見通しは「安定的」とした。

(3) 日用雑貨品市場は長期的に国内人口減少などの影響を受ける可能性がある。しかし、高齢者向け商材の投 入や消費者の除菌・殺菌意識の高まりに伴う衛生用品の需要増加などにより、当面は現状程度の市場規模 を維持する見通しである。また、大型化、広域化する小売業者が、卸売業者に全国対応力や商品調達力、 高度な物流機能の提供を求めるようになっている。そうした小売業者のニーズに対応可能な業者は業界最 大手の PA L T A Cと当社に限られており、今後、両社への発注集中化が一段と進むと考えている。 (4) これまで当社の売上高経常利益率は 1%以下で推移してきた。収益性の改善が課題であり、中期経営計画

では 17/ 3 期に売上高経常利益率を 1%にする目標を掲げている。今後、納入先の企業別採算管理の強化 や OT C などの医薬品・プライベートブランド商品(アドグッド)の拡販、物流センター・事務センター における効率性追求などにより、どの程度収益性を向上させるか見定めていく。また、タイにおける事業 展開や販売データーを活用した仕入メーカーからの情報提供収入の獲得などによる新たな収益源の育成状 況にも注目している。

(5) 16/ 3 期の経常利益は 58 億円(前期比2. 4 倍)と大幅増益となった。貸倒引当金の減少に加え、消費税増 税による駆け込み需要の反動減の一巡や一括物流センターの損益改善などが寄与した。17/ 3 期の経常利 益は 67億円(同 15.3%増)の計画である。主要販売先の出店などに伴う販売増加や14年 9月に竣工し た北上物流センターの稼働の安定化などにより 2 期連続の増益が見込まれる。

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する社債の手取金は自己株式の取得、有利子負債の返済、設備投資の一部に充当予定であるが、財務に与 える影響は限定的である。

(担当)千種 裕之・下田 泰弘 ■ 格付対象

発行体:株式会社あらた 【新規】

対象 格付 見通し

長期発行体格付 BBB+ 安定的

対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付

120%コールオプション条項付第 1 回無担保転換社債型新株予約権付社 債(転換社債型新株予約権付社債間 限定同順位特約付)

60 億円 (注) 2021 年 6 月 18 日

利息を付 さない

BBB+

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 6 月 2 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎

主任格付アナリスト:千種 裕之

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 株式会社あらた

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

・ 格付関係者が提供した格付対象の商品内容に関する書類

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ

スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則

17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページの“ Rating Information” (http: / / www. jcr. co. jp/ english/ top_cont/ rat_info01. php) に掲載されるニュースリリースに添付しています。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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